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ガイドブックについて

はじめに

 

2020年に東京オリンピック開催をひかえ、海外から日本に来る外国人が年々増加しています。外国人観光客は、2015年に1973万7千人(前年比47.1%増)と過去最高を更新し、政府は2020年の目標を4000万人に引き上げました。日本に来る外国人が増えれば、日本で生活したい、仕事をしたい、更には日本でビジネスを創業したいという外国人も増えてきます。外国人が日本で活躍するチャンスも増えており、日本政府や東京都をはじめとする地方自治体も外国企業の対日投資、外国人の創業を推進しています。

ところで、日本は外国人にとって、創業しやすい国でしょうか?法制度も整い、会社法では日本人も外国人も区別なく取扱われていることなど、潜在的にはとても起業をしやすい環境があると思います。しかし、次のような問題が創業のハードルを高くしているのも事実です。

  • 行政の窓口が多く、外国人にとってわかりにくい。それをワンストップで案内するような組織や企業が少ない。
  • 入国管理法で定める在留資格(「経営・管理」など)の要件をクリアしなければならない。
  • 外国語の案内や外国語で相談できる機関が少ない。

 

これらの問題を解消したいとの想いから執筆したのが、本書「外国人のための創業ガイドブック」です。会社設立、許認可、在留資格に詳しい行政書士、経営の専門家である中小企業診断士の他、弁理士、社会保険労務士、税理士、司法書士などの各分野の専門家が知恵を結集して、執筆しました。必要な情報を網羅しながら、専門書のように難しくならず、できるだけ平易な文章で解説するよう工夫しました。また、できるだけ多くの外国人に活用していただくために、英語、中国語の翻訳版も準備しています。

本ガイドブックが、多くの外国人経営者、起業家の皆様の参考となり、日本での創業、ビジネス展開の一助となれば幸甚です。

 

2016年10月吉日

シンシアインターナショナルグループ

鶴野 祐二

著者紹介

鶴野 祐二 シンシアインターナショナルグループ 代表 中小企業診断士、行政書士

総合商社で鋼材貿易に従事。在職中に上海へ駐在し、事業会社のマネジメント経験をもつ。その後、経営コンサルタントとして独立し、主に日本企業の海外展開や外国企業の対日投資を支援する。また東京商工会議所コーディネーターとして、国籍を問わず、多くの経営相談、創業相談に対応している。
著書「海外ビジネスガイドブック」(東京商工会議所)

 

七田 亘  社会保険労務士事務所シンシアインターナショナル 代表 社会保険労務士、中小企業診断士

埼玉県庁で商工行政に従事した後、大手シンクタンクのコンサルタントとして、主に企業の人事制度再構築、M&Aに係る人事制度統合コンサルティングに携わる。独立後は、経営・人事コンサルタントとして経営戦略策定から実行支援、人事労務に関する問題解決、国際人事制度の構築まで幅広いコンサルティング活動を行っている。

 

太田 洋子 双京知的財産権事務所 代表 弁理士、行政書士

特許事務所、一部上場化学メーカーを経て、平成22年に特許事務所及び行政書士事務所を設立。平成25年よりシンシアインターナショナルグループ加入。
弁理士として国内外の特許・実用新案・意匠・商標の権利化をサポートする一方で、精力的に外国人在留資格の行政書士業務をこなす。

 

山口 亨  UTAGE総研株式会社 代表取締役 中小企業診断士

WEBマーケティングの専門家。ITインフラ構築や販売促進支援(Web制作やFacebook、Twitter活用など)に定評がある。検索エンジン対策・WEBマーケティングを通じ、開業支援からホームページ制作まで支援し、開業後3か月でGoogle検索トップページに表示させる実績を誇る。

協力

黒木 啓太郎      黒木啓太郎司法書士事務所 司法書士
岡 かほり          岡 実税務会計事務所 税理士
岩崎 裕子          行政書士法人シンシアインターナショナル 行政書士

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